ボート釣りあれこれ マイポイントの決め方
【山ダテについて】
■山ダテという言葉、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、GPS(Global Positioning System)のような便利なものが無かった時代、海の上で船頭さんはこの方法で自分の位置、もしくはポイントの位置を確認していたそうです。超簡単に言えば、陸上の目印を自分なりのやり方で目印にして自分の船の位置を知る、と言う事です。

■要はポイントの位置をこうして覚えておくわけです。
■これは、船(自分)の位置を海の上で知る方法ということで、これができなければ、自分が海の上のどのあたりにいるのか適当にしか分からなくなります。
【マイポイント】

■それで、「マイポイント」ですが、釣れるポイントには当然他のボートもたくさんやってきます。当然マナーを守ってボート同士の距離を保ち、安全第一で楽しむわけですが、釣れるポイントと言うのは刻々と変わります。移動すると言った方がいいかもしれません。相手は魚ですから、動くわけです。皆が釣れている時はそれで好いのですが、時間とともにボートはばらけ始めます。

■マゴチで例にとれば、ある程度「潮通し(潮の流れが良い所)」の良いポイントがその日その日によって変わってきます。そこを狙って実績が出れば、それも「マイポイント」です。で、ここで重要になるのが先に書いた「山ダテ」です。いくら「マイポイント候補」ができても、そこに行けなければ意味がありません。それほど厳密に山ダテを行えるものではありませんが、少なくとも「あの灯台からこれくらい…」では、かなりポイントがずれてしまいます。今は手軽に使えるハンディGPSがありますので、そういった道具を便利に使うのもよろしいかと思います。
【もう一つの「マイポイント」の決め方】
■以上の事は、ある程度ボート釣りをやられている方なら当然行われていることと思います。これは私の個人的な考え方ですので、お勧め、と言うものではありません。ただ、私はこれである程度、釣果を上げるだけでなく、混雑した海上でも楽しめています。要点は次の3つ。
(1)釣果にこだわらない
(2)景色を楽しむ
(3)直感を楽しむ
■何のことやら、と、訝しがる方や笑われる方もいらっしゃると思いますが、言ってみればこれが私のボート釣りの楽しみ方です。(1)と(2)はボート釣りの醍醐味であると思っています。船釣りでは両隣の釣り師を意識して、なかなかそのような心境になれません。釣ることに必死になってしまいます。もっとも、それはそれで船釣りの楽しみなのですが。要するに「競わない」と言う事です。そのためにはとにかく他のボートからできるだけ離れて、その中心には入らず、少し沖寄り、もしくは陸寄りに移動してアンカリングをし、あまり移動せずにその場所でノンビリと釣りを楽しみます。
■山ダテ云々ではなく「その日の状況で決める」マイポイントです。もちろん、釣りものによっては海底の形状(砂地、根~)を多少考慮しますが、これで意外に釣れるのです。考えられる理由は「魚へのプレッシャーが少ない」ということです。ボートがたくさん集まると、底の魚は警戒します。つまり、口をあまり使わなくなる(餌を喰ってこない)事が往々にしてあります。
■その点、ボートの少ないエリアでは魚へのプレッシャーも無く、そちらに魚が動いて来れば、けっこう釣れたりします。(3)は、あまり釣りを「機械的」に考えない、と言う事です。海の中の事ですから、分からない事の方が多い訳です。「何だかあそこ、釣れそう…」、釣行を重ねるうちにそう思えるようなポイントが出てきます。そうしたら迷わずそこにボートを漕いで行きましょう。
■私の場合、景色が良くて、他のボートが少ない所がマイポイントです。
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■これからボート釣りを始められる方のご参考にでもなれば。

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