「キス&マゴチ」釣行記2013年8月29日~
2013年8月29日(木曜日)
結論から書きます。ボート釣りには行けません。というより、今回は中止です。右肩を痛めて、6月15日以来ボート釣りには行っていません。船釣りでイサキやマダイを楽しんでいました。船だと左手だけでも何とかなるのですけど、ボートはオールで漕がなければなりませんから、右肩を痛めているとボートはどフックでしか進みません。で、ようやくオールを漕げる位には肩の状態が良くなったので、「さあ、ボート釣り!キスよ、マゴチよ、週末まで待っててくれよ!」と、意気込んでボート屋さんに電話を入れようとしたら、家人の声。「天気図、見て…」。気象庁HPの天気図を見てみると…。

しかも外を見ると嫌な事にやや北寄りからの風。これから北東の風、「ならい」(房総の方は「ならえ」とか「なれぇ」とかって発音します)が吹くとしたら、この後に台風の影響で南からの強い風が吹いて海が荒れる予兆…。漁師にとっては悪い風だそうです。
しかし、こんな天気図見たの、初めて。予報官の人は大変でしょう。陸ならまだしも、海の上はどうなる事やら…。確かにボート釣りを始めて天気図や予報には敏感になりましたが、こんな天気図を見るのは初めて…。諦めざるを得ません。船釣りなら少々の海況でも出ますが、ボートはそうは行きません。
ことさら異常気象とは思いませんが、確かに今年は水温が高すぎる。魚は高温を嫌って深場に散ってしまいます。人間と一緒。どうりで最近は釣果が芳しくない訳です。北海道でトラフグやイシガキダイが獲れているようです。地元の漁師の人は見た事がないとか…。水温が高いので魚が北上しているのでしょう。だから、本来本州近海にはいない筈の「猛毒ヒョウモンダコ」が南房総まで来るのでしょうね。
むりやり釣行記を書く訳ではありません(中止ですけど)が、遠足の日に雨が降ってしまったような気持ちは大人になっても同じですね。今週は台風をやり過ごしましょう。貧果など畏れはしませんが、自然相手では…。さ、気分を切り替えて来週来週。
■本日の釣果:当然、何もありません。夕飯に今シーズンの初サンマを買ってきて食べました…。
2013年9月7日(土曜日)
天気予報を見ると7日の土曜日は「曇り、風速2~3程度、波は東京湾で0.5m、館山沖で1.0m、風は北北東」。先週は結局土日とも不出船でボート釣行を諦めました。今週も弱い台風が来ているので諦めかけていたのですが、土曜日にポコッと良さげな予報。これは「行く!」。即ボート屋さんに電話して予約。やはり天気を懸念してか、あまり予約が入っていない様子。絶対大丈夫とは言い切れませんが、この予報で出船できなけりゃ、まあ、納得するしかない。
で、頼むから出てくれ、と念じつつ高速を走ります。途中の吹き流しはダラリと、無風状態。陸と海の風は違うのですが、ここで吹き流しが30度以上浮き上がって入れば、不安モード。

予定時刻に出船。四艘ある2馬力ボートの方はみな予約が入っているようです。とにかく久々のキス&マゴチ釣り。少々風は吹いていますが問題無し。右上の画像のように海況も良し。潮は薄濁りでほぼ凪状態。否が応でもやる気が湧いてきます。ちなみに、キスの釣況が芳しくないのは海水温の高さが原因と考えていたので、今日はいつものお気に入りポイントを捨てて、沖目に出てみようと考えていたのですが、船長曰く、「沖はダメだね。浅場の方がいいよ」とか。もちろん沖目といっても手漕ぎで行ける範囲ですけど、2馬力の人はかなり沖の根まで行きます。いつもより少々丸根(岸から一番近い、湾内の北側、右手の根)寄りの浅場でボートを離されました。しばし、今日の戦略修正(ポイント選びだけですけど)を黙考。潮通し重視で根際から離れ、少しだけ沖目に移動。その先に駆け上がりがあるので、そこからやって見ようとまずは第一投。

移動を決心。とにかく沖目はダメという事なので、こうなったら、やはりお気に入りのポイントへ移動。しばらくはここでもチャリコの猛攻を受けますが、何とかようやくキスGet!まさにホッとした心境。しかし、マゴチの餌には大きすぎる…。メゴチも釣れましたがミニメゴチ。これでは、マゴチに気づいてもらえない大きさかも。とはいえ、仕掛けを降ろさない事には釣れるはずもありません。とりあえず、ミニメゴチを餌に、マゴチ仕掛けを投入。
しばらくして、食べごろサイズ(マゴチにとって)のメゴチがようやく釣れました。即、餌交換。そのうちに、風が少々強くなり始め、西側に変わってきました。アンカーを起点に船の向きが45度くらい動きます。近くには他のボートが少ないから「ドテラ流し」も考えたのですが、少々風が強くなり断念。危ないですから。その代り、風向きがけっこう変わるのでちょうど良い「掛かり流し」状態。

こういう時って多分、皆さん同じでしょうが「頼む、バレるな!神様!」って心境ですよね。水面で暴れます。ルアーではないので針掛かりの状態が分かりません。タモ入れ、一発!「獲ったぁ!」。至福の一瞬です。53cmのマゴチ!久々の50cmオーバー。たまにペアで来るマゴチも狙って、再び仕掛けを投入しましたが、柳の下の泥鰌は一匹でした。先週の平日にも50cmオーバーが上がっていたので期待はしていたのですが、ウレシー!

その日はキスも数はいきませんでしたが、20cmオーバーも5匹位出て、十分に楽しめました。しかし、やはり徐々に風が強くなり、他のボートは早めに引き上げていきます。更に風と波が強くなってきて、ボートはサーフィン状態。ついに、船長が「危なくなってきたから、上がりましょう」の判断。まだ、やっていたかったのですが、安全優先。11時過ぎに早上がりです。出船時にはほぼ凪状態だったのですが、湾にもウサギが飛び跳ね始めました。浜に上がった時の海は上の画像のような状況。

ちなみにこの日は釣り情報の取材が入っていて、2馬力ボートでチヌを狙っていたようです。40cmクラスを釣られたようで、取材成功でよかったよかった。しかし、やはり2馬力ボートは人気が高まっているようですね。ちょっと私も興味が…。
■本日の釣果:マゴチ53cm1匹、キス良型ぞろいで23匹(時合は後半で、もっと伸ばせたのに…)。
2013年9月20日(金曜日)

特に台風の影響が海にどう出て来るかは一番分からない所です。四国沖に来たら釣行は諦めますが、それほど影響のない場合もあります。九州辺りにいても既にウネリが大きくなっている事もあります。西に進路を取っていた台風が急に北上し始め、アッという間に本州へ、という事もあります(先週の台風)。で、ここはボート店の船長に連絡して相談。少々、風が強くなっている様子。先週の台風ではこれまでに見た事もないような波浪が湾を襲ったらしい。電話した時も「まあ、風次第だけど、明日は大丈夫だと思うけど…」との返事。で、その時「今日はもう、ボートを曳いて上がってるとこだよ」とか。時計を見ると11時ちょっと…。「え、早上がりジャン…」。こうなったら優柔不断は禁物。避けるなら避ける、行くならいく!で、土曜日は避けて、速攻、今週は金曜日に予約。マゴチ釣りたさで、仕事は休み。
翌日の朝、まだ見事な満月が天空に。日付は変わってもまだ十五夜で十六夜ではないのでしょうね(?)。平日ですから、未明の高速はガラガラ。浜に着くと、少々風がありますが、バッチグーの海況。今日は手漕ぎのお客さんは少ないですけど、2馬力ボートは3艘予約が入っていますね。3連休だと多分、もう取れないでしょう。やはり、人気があります。

最初、立て続けに数匹の良型キスが釣れたので、一安心したのですが、そこから静かな海に…。元気者のヒイラギすら来ません。先々週はその猛攻に苦しまされたチャリコも来ません(一匹も…)。それほどの濁りでもないと思っていたのですが、仕掛けを入れて確かめると、やはり2m弱程度しかありません。底の方にはかなりの濁りが滞ってる様子。しかも、潮がピタリと止まって、動いていたのは開始早々の30分と途中の1時間程度。結論から言ってしまうと、その日は大貧果。良型とはいえ、キス、ツ抜けもできず…。
私にしてはけっこうボートを移動させたのですが、どこもダメ…。もう、どこへ移動をしようとも、釣れる根拠が見つからない…。時計を見るともう10時半。マゴチ竿はピクリとも動かず…。キスが良型なので餌にもできず、やっと来たメゴチ1匹も根掛かりで喪失。それでも仕掛けを入れておかなければ釣れない事だけは確実。そこそこの大きさのイトヒキハゼが釣れたので餌に…。イトヒキハゼでも来ますが、やはりメゴチが欲しい。状況的には、全く釣れそうな気配は無し…。現時点で、キス5匹のみ…。
11時近くでしょうか、潮は相変わらず動かず、腹が減ったのでパンを喰っていると、マゴチ竿の先がグーッとゆっくり、引き込まれていきます。思わず、アンカーロープに掛かったかと思いました。しかし、アンカーロープは伸びきっている筈なのでそんな事は…。しかし、さらに竿先が入っています。やっぱり根掛かりか、もしくはエイか…、と思って竿を手に取って軽く聞き上げます。すると、ククッと来る生命反応。慌てて少し竿を送り

今回も一匹のみ。いや、贅沢を言っては罰が当たります。あの状況で、よくマゴチが来てくれました。多分、濁った底を動いた時に、私の仕掛けのイトヒキハゼが目の前に現れたのでしょう。それで、思わずバクッと…。釣れる時は釣れるのです。本人が諦めかけていようとも。しかし、キスがドスカンピンなのに、良型のマゴチがゲットできるとは、ラッキー!

沖の方に出て行った2馬力ボートはチヌにメジナにアジと大漁だったようです。さすがに、水深が15mになる沖は海水の交換があって浅場程は濁っていな

キスはちょっとイマイチでしたが、オマケのガザミ(ワタリガニ、150g)でちょっとゴージャスな味噌汁を堪能。美味かった。ちなみに、カニは「杯」で数えると思っていましたが、これは死んだカニの場合で、生きているカニは「匹」で数えるようです。
■本日の釣果:マゴチ55cm1匹、キス良型ながら9匹(キビシー!)、ガザミ1匹。
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■これからボート釣りを始められる方のご参考にでもなれば。

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